美味しい豆知識!コーヒー誕生秘話
いまでは全世界で飲まれているコーヒー。
いつ頃、どこで発見されたのか?
どうやって世界中に広まったのか?
そんな疑問を持ったことはありませんか?
今回は「コーヒーってなんだろう?」を探ってみます。
■コーヒーは実は豆じゃなくて「種」!
まず、コーヒーってどんなもの? からお話します。
皆さんも、「コーヒー豆」と言いますよね。
私たちが豆と言っているあの粒は、種だということをご存じですか?
実は、コーヒー豆は、「コーヒーノキ」から採取される「コーヒーチェリー」の種子。木になっている状態はまんまるの赤い実で、その中に淡いグリーンの種が入っています。これがコーヒー豆です。その生の状態を生豆(きまめ、なままめ)、加熱加工されたものを焙煎豆と呼びます。
焙煎豆を粉砕し、お湯や水で抽出したものがコーヒーというわけです。
また、焙煎豆そのものをお菓子として食べることもありますね。
ちなみに、現在は赤道を中心に南北25度の地域で栽培されており、このエリアを「コーヒー・ベルト」と言います。
■コーヒーを初めて飲んだのはエチオピア?
コーヒー自体は、現在のエチオピアの原生林に紀元前から自生していたようです。それを人類が発見したのは3世紀ごろだと言われています。
エチオピアにはこんな伝説があります。
カファ地方のヤギ飼い・カルディとヤギが原生林に入ったところ、
赤い実を発見しそれを食べてみた。
すると元気が出てきて踊り出した…
これがコーヒーチェリーだったと言われており、地名のカファに由来してコーヒーと名付けられたというのです。
そのころは、赤いコーヒーチェリーを発酵させたり煎じたりして薬のように取り入れていたそうで、今のようにコーヒー豆を煎って飲用するようになったのは、13世紀ごろのようですね。
16世紀ごろにはコーヒーノキの栽培が、19世紀には輸出が行われていたとの記録もあり、ここからようやく嗜好品としてのコーヒーが世界に広まっていきました。
■茶道にも通ずる?「コーヒーセレモニー」
エチオピアでは、コーヒーを入れて美味しく提供するための作法があるそうです。この作法は「コーヒーセレモニー」と言い、お客様や家族などをもてなす時に行われています。
1杯、2杯と注いでいく順番や目的にも意味があり、塩などで味わいを変えて楽しんだあとはハーブで締めくくる・・・と、とっても複雑な工程になっています。女性が取り仕切ることになっていて、女性の礼儀作法の一つとしても重要視されているのだとか。日本の茶道のようなイメージかもしれません。
とは言っても堅苦しいものではなく、ゆっくりとお菓子やおしゃべりを楽しむ時間を大切にする、という習慣がエチオピアには根付いているからだそうですよ。
コーヒーの秘密、いかがでしたか?
今回は、コーヒー発祥の地と言われるエチオピアのお話を中心にご紹介しました。
一口にコーヒーと言っても、いろいろな歴史や文化の中に溶け込んで、魅力的な進化をしているんですね。
ただ、コーヒーがある空間は、ゆったりとコミュニケーションを取るための場所であることは共通しているような気がします。
他にもコーヒーにまつわるエピソードはまだまだあります。
それはまた別の記事でご紹介しますね!